火山が作った日本列島6
今から数百年前の東北地方は、火山活動が凄まじかったそうです。大規模な火砕流が噴出し、山体が陥没してカルデラができるような巨大な噴火が繰り返し起きていたのだそうです。そしてその火砕流は広範囲に広がり地表を覆い、冷え固まって溶結凝灰岩という固い岩石になっていったのだそうです。
今から150〜60万年前、福島県南部で大規模な火砕流を伴う噴火が五回起きました。現在の白河市を中心に火砕流が地表を覆いました。これは白河火砕流と呼ばれ、のちに溶結凝灰岩となりました。そのうち白河市周辺で産出するものを白河石、県境を越えて栃木県那須町芦野地区で産出するものを芦野石といいます。※ただし、同じ火砕流ではなく別個の火砕流である可能性もあるそうです。
白河火砕流の分布
白河火砕流の溶結凝灰岩
芦野石(赤目)
※切断方向により模様が異なります。一般的に、堆積面と平行に切断するのが平目、垂直に切断するのが柾目といいます。この写真の左が平目、右が柾目です。
白河石(黒目)
※同じく左が平目、右が柾目です
2016年8月2日
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