
お墓参りは午前中が良いと聞きますが。
いつの時間に行かなければならないという決まりはありませんが、午前中にお墓参りを済ませば午後からゆっくり用事ができ、何はともあれお墓参りをしたことでその日一日が気持ち良く過ごせることでしょう。
お墓参りは慌ただしく行うものではありません。時間にゆとりを持って簡単な掃除ができるくらいのつもりでお参りしましょう。
お墓参りで注意することはありませんか。
お参りする日の吉凶はありません。御命日、盆彼岸は無論ですが日常生活の中で思い立ったときであれば、当日もしくは翌日午前中にお参りしましょう。
また、ご自身、お身内で良いことがあったときはご先祖様へ報告に行くことも良いでしょう。
お墓参りのお供え物はそのまま置いても良いのでしょうか。
お花はそのままに、お供え物はその場で食するか持ち帰らなければなりません。カラスや小動物が食べ散らかしたり腐敗して周りのお墓に迷惑をかけることになります。
ご先祖様も折角のお供え物が周りに迷惑をかけていたら悲しむことでしょう。
お墓にお酒をかけても問題ありませんか。
お水以外のものを墓石にかけてはいけません。お酒のアルコール分が墓石の目に入り込み変色、カビの原因になります。
また、缶ビールや缶ジュースなど蓋を開けてお供えしたりすることも、雨でこぼれ出し同様なことになります。蓋を開けなくても缶の跡が石に残りますので必ず持ち帰りましょう。
墓前に供える花に制限はありますか。
特にありませんが、日蓮宗は樒、神道は榊を供えます。
通常のお参りであれば花店の墓参り用の仏花で良いでしょう。盆彼岸、祥月命日の節目はお好みの花を供えたらいかがでしょうか。
造花を供えてもよいでしょうか。
なかなかお墓参りが叶わない方はお参りの際に生花とともに造花を供えるようです。
次のお墓参りまでの間、少しでも墓所が和らぐようにとの願いからでしょう。
季節に応じた造花を選んでお供えしたらいかがでしょうか。
お墓のお掃除で準備するものは。
お掃除に用意するものは雑巾、タオル、小さい樹脂ブラシ、ビニール袋などです。
服装は運動靴、スラックスが良いです。夏場は帽子を忘れずにしてください。
- 墓所内の草をとりビニール袋に入れましょう。
- 墓石の苔むしたところ、鳥の糞、缶の跡などに水をかけブラシで洗います。
- 墓石全体に水をかけ、雑巾で拭き取ります。
- 最後に乾いたタオルで水分を拭き取ります。
お墓のお掃除で気を付けることは。
- 雨水がたまりやすい面を丹念に掃除することです。
- 掃除の折に墓誌(霊標)、灯篭などに手をついたり、寄りかかったりすると倒れる場合がありますので十分気をつけましょう。
(怪我をしたり、お隣の墓石を破損することになります) - 夏場は墓石の照り返しで一層暑くなりますので簡単な掃除で済ませることです。
- 目地の剥落や文字色の劣化は、多少費用がかかりますが石材店に補修を依頼しましょう。
お線香は一束まとめて供えるものですか。
まとめて供えると最後まで燃え尽きません。安価なお線香をまとめて供えるより、香りのよい良質なお線香を数本供えることをお勧めします。
お線香の香りが周りの邪気を払い、墓所を清浄にするといわれます。
お灯明は必ず点けなければなりませんか。
お灯明(ローソク)は浄土を照らす光です。墓所に余裕スペースがあれば灯明立てを設置することをお勧めします。
神式、キリスト教でもローソクの火は灯します。