イスラムのお墓
日本では、あまりイスラム教の方のお墓を目にすることは少なくよくわからないのですが、イスラムの方はお墓をどうしてられるのでしょうか?
そもそもイスラム教では、死者はアッラーの審判の日に蘇ると信じられているので遺体は土葬です。火葬はしません。
臨終後、家族が体を洗い、礼拝所に遺体を運び(棺に入れないことが多いようです)、葬儀が終わると遅くとも翌朝には埋葬場所へ運ぶのだそうです。土葬なので遺体の腐敗が早いからだと思われます。
埋葬の際、遺体の頭部は聖地メッカに向けられます。なお、お墓の向きもメッカに向けられて建てられます。お墓の形態は国や地方によりまちまちですが、メッカの方角を向いていることはどの国でも同じようです(少数ですが日本にあるイスラム教の方のお墓もメッカを向いているのだそうです)。
喪に服すのは、親族の男性は3日間、女性は4ヶ月と10日間なのだそうです。派手な生活をせず地味な服装で過ごすのだそうです。
イスラムの教えでは偶像崇拝が禁止されているからか、お墓参りというものはあまりしないようです。そもそも埋葬するだけでお墓を作らない地方もあるのだそうです。「埋葬したら、あとはアッラーの神の思し召しにより審判の日に蘇るから」ということなのでしょう。仏教が主体の日本ではあまりなじまない風俗かもしれません。
2013年8月20日
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