供養について4
前回の続きです
前回は、49日について、内容が中国で肉付けされたというお話をしました。
中国で肉付けされたのは49日のお話だけではありませんでした。49日のあとにさらに3つのイベントを追加したのです。
百ヵ日:平等王(観音菩薩)に教化されます。
一周忌:都市王(勢至菩薩)に、「法華経」こそが第一の経典であること、阿弥陀仏が第一の仏さまであることを教えられます
三回忌:五道転輪王(阿弥陀如来)に、過去の悪い行ないがもとで、亡者はいま「畜生」「餓鬼」「地獄」の3悪道にいることを教えられます
「百か日」は、中国の儒教にある「卒哭(そっこく)」がもとになっています。卒哭とは「哭(な)くのを卒(お)える」という意味で、なくのをやめ悲しみに区切りをつける日ということになります。
「一周忌」は、「小祥(しょうしょう)」という13ヶ月目に行なう儀式がもと、「三回忌」は「大祥(だいしょう)」という25ヶ月目に行なう儀式がもとになっています。やはり、ともに中国の儒教の儀式がベースになっているのです。
中国では仏教伝来以前からこういった儀式があり習慣化していたものですから、仏教が伝わった時に自分たちの慣習をうまく融合させていったのではないでしょうか。
ここまでの、インドの7つに中国の3つを加えた10の王の話を十王信仰といいます。
この十王信仰が日本に入るとさらにイベントが加わることになります。
それは次回お話いたします。
2013年2月26日
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