供養について2
前回の続きです
インド仏教では恐れられていた考え方だった「輪廻(りんね)」の解釈が、中国では好意的に受け入れられ、それが日本に伝わったというお話をしました。
仏教では「輪廻」において生き物は4つの形態をとるとされています。これを「四有(しう)」といいます。
1つ目は「生有(しょうう)」で、母胎に宿ってから誕生までをいいます
2つ目は「本有(ほんう)」で、誕生から死ぬ間際まで
3つ目は「死有(しう)」で、死んだ瞬間
4つ目は「中有(ちゅうう)」で、「死有」から次の「生有」までを言います
ここで問題なのは「中有」で、古代インドではこの間に7日ごとに7回亡き人を悼む風習があったのだそうです。その間にあの世で裁きを受けるということだったのだそうです。
ところが、この考え方が中国に入ってからさまざまに肉付けされていきました。あの世の審判が7日ごとに7回行なわれることになり、その後も100ヶ日、1周忌、3回忌と、審判される回数が3回追加されたのです(あわせてこれを十王信仰といいます)。そして審判を経て来世の生まれ変わる世が決定されたのだそうです。
前回、供養の目的は「亡くなった人の来世がよりよいものになるため」に行なうのだと言いましたが、これはつまり、審判で少しでもよい来世に行けるように、故人の生前の善悪にプラスこの世にいるものが「善いことを送ってあげる(追善)」ということなのです。「故人の来世のために供養を行なう」と言ってよいのだと思います。
では、具体的にひとつひとつの追善供養についてみてみます。
次回へ続く
2013年2月12日
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