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土まんじゅう

先日、ふとしたことから子供向けの本を目にする機会がありました。子供向けの本は、内容がシンプルながら奥の深いお話が数多くありますね。そのような本の中にも、お墓が登場するものもいくつかあります。
今日はその中からグリム童話「土まんじゅう」というお話をご紹介します。

むかしむかし、あるお金もちが自分の土地を見つめていました。その土地ではたくさんの作物が実っていて、牛や豚などの家畜もいっぱいいます。そのお金もちは満足そうでした。

そのとき突然、ノックの音が聞こえました。それは耳に聞こえたのではなく、心の中で聞こえたようなのです。
「お前は今までいっぱいお金を稼いできたが、人に親切にしたことがあるのか?神様の教えを守って、つつましく暮らしていたか?」
それを聞いて、彼はびっくりしました。
彼は今までお金を増やしてばかりで、人に親切にしたことなど一度もなかったのです。そして、自分の人生を今になって後悔しはじめました。

そこへ、隣の貧しいお百姓が麦を借りにきました。
普段なら「貧乏人があつかましい。とっとと帰れ!」と冷たく追いかえすところですが、彼は気前よく麦だけではなくとうもろこしも与え、このように言いました。
「この穀物はあげよう。返さなくてもいいよ。でも、ひとつお願いがある。」
「お願いとは何ですか?」
「わしは今まで、神様よりもお金を信じて生きてきた。こんな生き方をしてきたわしだ。もしも、わしが死んだらきっと悪魔がやって来て地獄へ連れて行くだろう。わしが死んだら、悪魔が連れて行かないように、わしの墓を三晩の間、見張っていてくれないだろうか」
「いいですよ。約束します。」

3日後に、そのお金持ちは本当に亡くなってしまいました。
隣の貧しい百姓は、約束通り、お金持ちの墓を見張ることにしました。
夜になると、百姓はお金持ちの墓の土まんじゅう(人を埋めて盛りあげた土)に腰掛け、悪魔が連れて行かないように見張っていました。
2晩は何事もなく過ぎ、三晩目にお墓に出かけていくと、男の人がいました。
百姓がたずねると、その男の人はこう答えました。
「私は仕事のなくなった元兵隊です。昨晩、夢の中に老人が現れて、『お百姓と一緒にわしの墓を見張ってほしい』と言って来たので、やってきました」
それを聞いた百姓は、”きっと夢に現れた老人はあのお金持ちだ”と思いました。
「わたしがその百姓です。では、一緒に墓を見張りましょう」
というわけで、二人で墓を見張ることにしました。

しばらくすると鋭い風とともに、突然、悪魔が現われました。
そして、驚く二人に恐ろしい声で言いました。
「どけどけ!今からその墓の男を地獄へ連れて行く!」
百姓はびっくりして腰を抜かしましたが、しかし兵隊は立ちふさがりました。
持っていたナイフを抜くと、悪魔に向かってこう言いました。
「俺は墓を守る約束をしたのだから、ここは動かない。」
「それでは、お前たちに金貨をやろう。だから、そこをどくのだ。」
この悪魔の提案に、兵隊は答えました。
「いいだろう。では、俺の履いている靴がいっぱいになるほどの金貨をもらいたい。」
「なんだ。それだけでいいのか。よし、すぐに持ってくるからそのまま待っていろ」

悪魔は金貨を取りに戻り、さっそく兵隊の靴の中に金貨を入れはじめました。
ところがいつまで入れても、靴は金貨でいっぱいになりません。
悪魔は何度も何度も金貨を取りに行っては金貨を入れるのですが、少しもいっぱいになりません。
実は、悪魔がいなくなっている間に、兵隊は靴の底をナイフで切り取り、掘った穴の上に靴を置いていたのです。
そして、悪魔が金貨を取りに行くたびに、新しい穴を掘っていたのでした。

そうしているうちに、ついに夜が明けてしまいました。
「しまった!夜が明けてしまった!」
朝日が差し始めたころ、悪魔は悲鳴をあげながら逃げ帰ってしまいました。
そしてそのすぐ後、その朝日につつまれたお墓の中からお金持ちの姿をした光る物が、ゆっくりと空へ昇っていきました。

こうして、お金持ちの魂は無事に天国へ昇り、百姓と兵隊は悪魔の残していったお金で、裕福な暮らしを送ったということです。
 
 
ノックと警告は神様のお告げです。それを実行したことで天国に行くチャンスが得られたわけですね。仏教でいう功徳・善行でしょうか。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を思い出します。天国に行くチャンスは誰にでもあるという教えなのでしょうか。

2012年2月21日

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