世界のお墓参り
NHK-BS「地球アゴラ」という番組で、先日「お墓に参ろう」というテーマの放送がありました。
ごらんになった方もおられるかもしれませんが、ちょっとだけ内容をご紹介します。
そもそもこの番組は、海外で暮らす日本人(一般の方)とテレビ電話でスタジオを結び、
あるテーマに沿って「私の暮らす国ではこうだよ」という生の情報を紹介していくという番組なのですが、今回のテーマが「お墓に参ろう」だったというわけです。
今回は香港・マダガスカル・ルーマニア・スウェーデンの4カ国からの紹介でした。
[ルーマニア]
年間3万人の観光客が訪れるという有名な墓地を紹介していました。
職人が木彫りの墓標を作っているのですが、故人が残したメッセージや遺族による故人へのメッセージが、絵と文で彫られています。
非常にカラフルで、内容もユーモラスなものも多く、なるほどこれなら観光スポットになるだろうなぁと思いました。
墓標のミニチュアがお土産として販売されているのには驚きました。なぜなら今建っているもののレプリカなんです。当然当人には断っているのでしょうが・・・びっくりでした。
[香港]
日本でもお墓にお供え物をしますが、香港ではお墓の前でお供え物を燃やすのです。
お供え物といっても日本のような現物ではなく、すべて紙製(ミニチュア)です。
燃やすことで、故人があの世でそれを受け取れるとされているのだそうです。
紙製なので供え物は何でもありです。
かばん・服・車・家・パソコン・Iパッドなど紹介されていましたが、びっくりしたのは、背丈ほど大きな家が作られていて、家の中には調度品も用意されてました。
こんな大きなもの燃やすと大変だろうなと思っていたら、
香港ではお墓参りが原因の火災がしょっちゅう起こっているとのことでした・・・
[マダガスカル]
街中ではなく山間部の話ですが、そこでは人は遺体のままお墓に埋葬されるそうです。
そして数年に一度盛大なお墓参りをするのです。
「盛大」というのは想像以上で、(紹介されていたその家では)1000人以上集まってました!
親戚縁者、知人友人だけでなく、村の人、隣村の人まで集まって、みんなでにぎやかにお墓に向かいます。
お墓に着いたら、なんとお墓を掘りはじめ、遺体を外に出してしまいました。
何をするのか!と見ていたら、遺体に巻かれていた布をみんなで取り替えはじめたのです。
(ちなみにこの家は全部で8体ありました)
これは数年に一度きれいな布に取り替える儀式なんだそうで、これにはちょっと驚きました。
また、印象的だったのはみんな実に楽しそうに作業していることで、遺族のお姉さんが「数年ぶりに弟に会えた」と涙ぐんではいましたが、しんみりした感じはなかったです。
[スウェーデン]
シンボルのないお墓参りの話でした。
日本でいう「合祀墓」に近い感覚で、特定の場所に合祀埋葬されてはいるが、各個人を特定できる墓石・墓標・プレートなどはなく、ただ埋葬場所の前にベンチが置いてあるだけです。
遺族は故人に会いにここに訪れ、ベンチに座り故人に想いをはせるわけです。
もっとも、あたりには普通に墓石などを建てられている方も多く、決してこれがこの国の主流というわけでもないのですが、ひとつのお墓のかたちとして紹介されていました。
国によって、お墓参りへのアプローチはさまざまだなと思いましたが、
どこにあっても「お墓参り」というものは必ずあるものですね。
2011年9月27日
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