浴槽
先日、テレビで道後温泉の特集を見ました。道後温泉は大変歴史の古い温泉で、パンフレットによると縄文人も使っていたとか。
そんな歴史のある温泉ですから、四つの建物が重要文化財に指定されています。
そのうちの一つ、又新殿・霊の湯(ゆうしんでん・たまのゆ)棟にある又新殿は皇族専用のお風呂だそうです。その浴槽は銘石庵治石でできているのだそうで、石材だけでも1億五千万円なのだそうです。
そんなわけで、石のお風呂のことについていくつか。
使う石材は、吸水性のある凝灰岩は不向きと言われています(もっとも十和田石のように滑りにくいという理由で岩風呂に使われているのもありますが)。
また、大理石は水に弱いので本当は使わない方がよいです。どうしても使うなら水がかかる頻度が少ない壁などに使うのがよいと思います。
床に使うなら、滑りやすい『磨き』ではなく『バーナー』がよいです。
浴槽を石で作るのは大変難しいのだそうです。うまくできないと水が漏れてしまいます。温泉のように24時間お湯や水を溜めっぱなしにするのならよいですが、水を抜いたり入れたりする小さな浴槽は向いていないと思われます。
2016年2月9日
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