稲田石1
稲田石は茨城県で産出される花崗岩です。墓石材としてよく使用されています。稲田石の特徴は、硬くて、柄(石の組織)が均一であることなんだそうです。花崗岩というのは、マグマが地下から地表5~10Kmほどに貫入して、ゆっくりと冷え固まったものです。各鉱物がゆっくりと成長するので、柄(組織)が均一になるというわけです。
稲田石の見た目は白いのですが、その組成を見ると白いわけがよくわかります。稲田石は主に石英、長石、黒雲母の3つの鉱物で構成されています。白さが特徴の「長石」が6割強、「石英」が3割強、そのほかはほとんどが黒雲母です。白い「長石」を多く含むので、見た目には白く見えるのです。
また、ドイツのモースという学者が決めた硬度計というものがあります。それによると、花崗岩は90%以上が石英、長石より構成されているため、大理石などと比べるとはるかに硬い種類の鉱物なのだそうです。我が国の花崗岩が固まった時期は今から6千年前と言われています。これは他国、特に大陸産の石材のほとんどが、億年単位の古い年代の岩石であるということから比べると、非常に新しい花崗岩といえます。ですので時間の経過による劣化をさほど受けていないため、鉱物同士の結合が強く、石の組織が締まっているので硬い石になるのだそうです。その中でも稲田石は、鉱物と鉱物の間に余計な鉱物が何もできていないため、非常に新鮮なものなのだそうです。
先日この稲田石の採石場にお邪魔してまいりました。そのお話を次回お伝えします。
2014年5月27日
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