即身仏3
そして、いよいよ最後の仕上げです。それは土中入定というものを行ないます。
地下に穴を掘り、石を積んで石室を作り、木の棺を納めます。棺に自ら入り、手伝いの者が棺を閉じ、石室を閉じます。空気穴として節をくりぬいた竹筒を刺し、土を埋めます。中に入ったら、鉦や鈴を鳴らし読経をし続けます。音がしなくなったら入滅というわけです。
外の者は音がしなくなったら亡くなったと判断し、その日から3年3ヶ月後(違う日数の場合も多いです)に掘り出します。そして衣を着せられ、めでたく安置されるというわけです。
しかし、なかなかうまくいかないそうで、ミイラ化できずに失敗に終わったり、埋めた場所が分からなくなり発掘に失敗するケースもあるようです。
日本では現存する即身仏は17体あると言われていますが、この方たちは条件をうまくクリアし、生き残った(?)人たちというわけですね。
オランダで見つかった中国僧の即身仏のニュースから、即身仏のことをいろいろ知ることができました。また、変わった話題を見つけたらお話したいと思います。
2015年3月17日
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