仏教とお墓4
前回は仏教が日本に浸透し始めた奈良時代のお話をしました。仏教が浸透したのは国の保護があってこそというお話をしましたが、今回はその続きをお話しします。
当時、本来は僧侶になるには得度という儀式をしなければなりませんでした。得度というのは現在の試験のようなもので、合格すると国家資格としての僧になれたのです。僧になると課役(税など)を免ぜられるという特典がありました。
本来は国に認められないと僧になれなかったのですが、この免税が魅力で、国の許可を得ずに勝手に僧になるものが現れました。これを私度僧といいます。私度僧の中には本当に修行をして立派な人になった人もいるのですが、多くは税逃れが目的でなった者で、出家はしたものの修行もせず戒律を守らず堕落した者が増えてきました。そこで、唐から正しく戒律を指導してくれる僧を呼ぶことになり、高名な鑑真が呼ばれることになったのです。(鑑真の渡日には大変な苦労がありましたが、ここでは省略いたします)
鑑真は日本に戒律を持ち込み、戒律を守れる者だけが僧として認められるようになりました。754年4月、奈良の東大寺に設けた戒壇で、430名の僧に受戒を行ないました。その中には聖武天皇もおられました。これが日本で初めての登壇受戒と言われています。
この鑑真の行ないで、日本の仏教が固まってきたといえるのではないでしょうか。
2015年2月17日
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