仏教とお墓1
日本人は、形式的でも仏教に帰属している方が多いです。先祖から何らかの仏教宗派を引き継いできているせいか、ある統計では8000万人以上は仏教に属しているのだそうです。仏教はわたしたちの生活に多かれ少なかれ影響を与えています。
そこで、少し仏教とお墓についてのお話をさせていただこうかと思います。
まずは、そもそも仏教とはどんなものなのかをお話しします。
仏教は、2500年前にインドで発祥した教えで、お釈迦様(ゴータマ・シッダールタ)によって説かれました。その最終目的は「成仏すること(仏となること)」です。人間の苦しみから解放され、完全なやすらぎである「さとり」を得た「仏」。これになることが仏教の目的です。
しかし、最終目的こそ変わらないですが、現在の仏教をみると、そこにたどり着くまでにはさまざまな内容があって、それらがさまざまなかたちで表現されています。それは、仏教が発祥してから長い年月が経っていくうちに、さまざまな地域でさまざまな変化が起きていったからなのです。たとえば、政治・社会状況・文化の事情などが変化することにより、それに応じて異なったものが形成されます。また、伝えられた地域の精神風土・気候風土などにもよって異なってもきます。また、仏教を「教えを実践すること」と「学ぶこと」のどちらにウェイトを置くかということでも変わってきます。実際に、学ぶことに重点を置いた「学僧」と実践することに重点を置いた「行僧」は、歴史的によく対立しています。
仏教に限りませんが、2500年も経てばその内容によってさまざまに分派するものです。おおまかにいうと、インドから南の方(タイ・スリランカ・カンボジアなど)に伝道されていった南方仏教と、北の方(ネパール・チベット・中国・日本など)に伝道されていった北方仏教があります。それがそれぞれの国や地域でさらに細かく分派していきました。
日本にやってきたのは、中国仏教でした。記録に残っているものでいうと、朝鮮半島にあった百済という国から6世紀に伝わったといわれています。それ以前から渡来人などの間では仏教は信仰されていたようですが、文献で明らかなのは6世紀のことなのだそうです。
しかし、簡単に普及したわけではありませんでした。
つづく
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