バスクのお墓
バスク地方をご存知でしょうか?
そのエリアを地理的にいうと、フランスとスペインをまたいでいます。フランス側がピレネー・アトランティック県の一部(フランス領バスク)で、スペイン側がナバーラ州の一部です。その昔ナバーラ国としてそのあたりに国を作っていましたが、スペインに一部を侵略され、そのあとフランスに併合されてしまったので今は国としては存在していません。
そのバスク地方のお墓は独特のもので、丸い円盤のようなかたちが特徴なのだそうです。具体的には鍵穴のようなかたちで、背の高い台形もしくは長方形の上に円盤が乗っているようなお墓です。なぜ円盤のかたちをしているかというと、もともとバスク地方は原始教の太陽崇拝だったのだそうです。お墓のかたちはその名残だと言われています。キリスト教が定着した後、十字架をモチーフにするものが多くなったそうなのですが、円盤に十字架を彫ったものや十字架に円盤を彫ったものもみられるようになったのだそうです。
ところでエピソードをひとつ。古い太陽崇拝の時代、バスクの人々は、家族が亡くなると石屋に円盤の墓石を作ってもらい、死後12日目に、家を中心に700m以内の場所で最も高い場所にその円盤を運び、そこから転がして円盤が止まったところに故人を埋葬したのだそうです。ですから、今でもバスク地方では思わぬところから古い円盤の墓石を見つけることがあるのだそうです。
ユニークな埋葬ですね。
2013年12月17日
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