ポヴォンスキ墓地
ポーランドの首都ワルシャワにはポヴォンスキ墓地という古くて大きな墓地があります。ワルシャワでは由緒正しい墓地なのだそうです。
しかし、ワルシャワ出身の作曲家「フレデリック・ショパン」のお墓はここにはありません。亡くなったパリにあります。彼は21歳でパリに出てそこで名声を得て、39歳で亡くなるまでパリで過ごしました。彼と親交のあった者もパリ付近にいたわけですから、パリにお墓があってもおかしくはありません。ところが(当たり前ですが)彼の両親・姉妹・恩師などはポヴォンスキ墓地に眠っています。
同じことが、科学者キュリー夫人にも当てはまります。キュリー夫人もワルシャワ出身ですが、活動拠点はパリにあり、お墓もパリにあります(パンテオンという由緒正しい墓地で、そこに眠る唯一の女性かつ外国人なんだそうです。パリの人が彼女をどれだけ称えていたかがわかります)。でも、やはり両親、姉など家族はみんなポヴォンスキ墓地に眠っています。(ポヴォンスキ墓地には、訪れた人のために「キュリー夫人の墓は夫ともにパリのパンテオンにあります」というプレートがあるそうです)
ショパンもキュリー夫人も本当はどちらに眠りたかったのでしょうか?現代を生きる者からすれば、「ふるさと」で家族と一緒にいてもよいのに・・という思いもありますが、彼らにしてみれば自分が成功していた街の方がよいかもしれませんし、お参りに来る友人たちはパリの方がよかったのでしょうね。
彼らは最後まで世界の中心で活躍しつづけ、ふるさとで余生を過ごすという考えはなかったのでしょう。彼らのお墓はおそらく遺族・知人が建立したものだと思われますから、終焉の地で作られたのでしょうね。結果的には、活躍の舞台にお墓ができたということですね。
みなさまがお参りされるお墓に眠る方は、生まれ故郷ですか、終焉の地ですか?
どちらにしても、お参りしてくれる方がおられることが幸せなことなのだと思います。また、お参りにいってあげてください。
2013年5月14日
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