お墓のシーン
お墓のシーンが印象的な映画というのがいくつもあります。
例えば、アメリカ映画 THE ROCK(1996)の冒頭のシーンで、奥さんのお墓に「今から自分がやろうとしていること」の決意を語りに来てお墓にキスをするというシーンがありますが、まるでお墓が生きている人であるかのように見えます。また、同じ形のお墓が整然とたくさん並んでいるのに、そのうちの特定のひとつに語りかけている画も印象的です。それはやはり単に「拝む」や「祈る」だけではできない、「特定のお墓」の存在感をしっかり浮かび上がらせているように思えます。こういうことは、合祀されたお墓ではできないことですね。
他にお墓のシーンがある映画といえば、プライベートライアン(1998アメリカ)にも印象的なシーンがありますし、グロリア(1980アメリカ)には重要なシーンとして2回出てきます。
私は見たことがないのですが、アメイジンググレース(2006イギリス)では奴隷貿易廃止運動の志半ばで亡くなった友人のお墓に、廃止が決定した時にその旨を報告するというシーンがあったり、天才マックスの世界(1998アメリカ)では、お母さんのお墓の前に寝転んで、失恋したことを嘆いているシーンがあるんだそうです。
お墓のシーンで特徴的なのは「お参りに来た者が、自分の素直な思いを語る」というモノが多いことです。「お墓の前では本音を言うことができる」ということなのでしょうね。
誰でも、お墓の前では本音で話せますよ。一度試してみてください。
2013年4月30日
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