お墓がなぜ石でできているのか?2
前回のお話の続きです。
この「坂に置かれた石」は「千引岩」といいます。千人で引かないと動かないような途方もなく大きな石という意味です。
この話に込められた「お墓にまつわる意味」はおおきく分けて3つあります。
ひとつめは、イザナミが往ってしまった「黄泉の国(あの世)」の出口をこの岩がふさぐことで、死んだ人がこの世に自由に出て来れなくする役割があることを意味します。また、死んだものは安らかに眠っているのだから、石をむやみに開けて覗いたりしてはいけない、という意味も込められています。
この話は、人は亡くなったあとどうなってしまうのか?ということへのひとつの回答になっています。中国の古い書物「礼記」によれば、人は亡くなったあと「魂(こん)と魄(はく)」という2つのたましいがあらわれ、魂(こん)は「浮かびあがるような軽いたましい」のことで天に帰っていくもの、魄(はく)は「形のある重いたましい」のこと(白骨を意味するそうです)でふるさとの地面に帰っていくものなのだそうです。
だから、お話にもどって考えてみると、「黄泉の国」は地面の下にあり、魄(はく)が帰っていくところということになります。
イザナミの(魄(はく))は「黄泉の国」の人となり、千引岩から上の世界には出られない人ということになります。
ふたつめについては、次回にお話します。
2012年12月26日
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