のんのんさん(2)
1ヶ月ほど前、のんのんさんというタイトルで、「ほとけさま」を意味する幼児語のお話をいたしました。
ところが、せんだって民族学者柳田國男の「先祖の話」を読んでおりましたら、私の説明なんかよりずっと的確な説明がありましたので、今日はそれをご紹介したいと思います。
まんまんさんは、「南無」の幼児語だと思われます。「仏壇」のことを「ナンマイ様」「マンマンさん」と呼ぶことが実際にあるからです。
しかし、のんのんさんは、まんまんさんとは別義だと思われます。昔、関東地方で、お盆に来るご先祖だけを「のんのじい」「のんのばあ」と言っている地方がありました。「日月」「神仏」を「のの様」というところからきたのではないかとも考えられますが、その昔「のうのう(ねえねえ、なあなあ)」という呼びかけの言葉を、神仏に対して普通に使っており、特に神仏に懇願する際に使っていたところもありますので、おそらくその名残だと思われます。
ということでした。
もともと「先祖の話」は昭和21年に出版された本で難解な部分が多いのですが、今は新訂版もあり、当時の民俗・風習が緻密に調べられてあり、興味深いことも多いです。
「もともとはこういうことだった」ということを知っているのと知らないのとでは、生き方・暮らし方も違ってくるように思えますね。
また何かご紹介できればと思います。
2011年11月2日
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