三内丸山遺跡
青森市に「三内丸山遺跡」という縄文時代の大きな遺跡があります。
その遺跡は、縄文時代に高度な文化があったことがうかがえる形跡が多いのだそうです。
例えば、「六本柱建物跡」というのがあり、それは直径2m深さ2mの穴が規則正しく6個並んでいるもので相当大きな柱を立てていたのだろうと想像されることから、おおきな建造物を建てられる技術(計算・尺度など)があったことを示しています。
また、出土された栗の木を調べたところ栽培されていたものだということがわかり、他にゴマやマメなどの栽培もしていたようで、自然に生えているものを単に採取していただけではないことが分かっています。
この遺跡からは、たくさんのお墓も発掘されています。お墓は道路に沿って並べられており、その道路は海に向かって420mほども延びているのだそうです。たくさんの遺体を埋める穴が整然と並んでいて、土盛りだけのもの・土盛りの上に石が置かれているもの・穴の周りに石を並べて置いてあるもの(ストーンサークルと言われています。有力者のお墓であるという説があります)などがあります。
お墓の場所は住居跡からほど近く、漁猟の行き帰りに通る道路であったのではないかとも想起されます。人々は日常的にお墓の前を通っていたのでしょうか?もし当時の人がお墓・遺体を「忌み嫌う」存在だと思っていたのなら、もっと遠ざけたところに作っていたはずです。それどころかむしろ生活と密着するところにあるのですから、お墓は生活の一部にあったのですね。
2012年11月13日
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