大谷石番外編2
古い昔、栃木南部・群馬のあたりは毛野国(けぬ・けの)と呼ばれておりました。その地域を二つに分け下野国・上野国とした際、下野国を治めるよう中央から派遣された奈良別王が、自分の曽祖父『豊城入彦命』をこの地域の氏神様としてお祀りしたのが、この神社のはじまりとされています。
古くから知られている二荒山神社ですが、ここに少しばかり問題があります。平安時代中期に発行された延喜式神名帳に、名神大社として「下野国河内郡 二荒山神社」と掲載されているのだそうです。しかし「二荒山神社」という神社は関東地方を中心にいくつか存在します。そのうち下野国の中で古社として知られているのは宇都宮の「二荒山神社」と日光にも「二荒山神社」があります。この延喜式神名帳に掲載されているのはどちらなのかという、帰属を巡った議論が日光社との間であるそうです。神社の社格として原則各地方に一つしかない「一ノ宮(いちのみや)」についても両社ともが「下野国一ノ宮」を称しているのだそうです。
※ちなみに「宇都宮」という地名は「一ノ宮」からきているという説もあるのだそうです。
2015年12月8日
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