櫛田神社10
福岡県内のいくつかの寺社では、「蒙古碇石(もうこいかりいし)」というものにお目にかかることができます。
「蒙古碇石」というのは、その昔、元寇の頃に日本に攻めてきた船が用いていた碇に付いていた「錘(おもり)石」のことで、元寇で沈んだ船などで使用されていたものが後年引き揚げられたものなんだそうです。もっとも、元寇で沈んだ船だけではなく、日宋貿易で使用されていた船で使われていたものもあるのだそうですが、一般的には「蒙古碇石」と呼ぶのだそうです。博多湾周辺では昔からこの「蒙古碇石」がよく見つかり、現存するものは20個以上あると言われています。
元寇や日宋貿易の頃ということですから西暦1000年から1200年代くらいまでの頃のことだと思います。その頃の船は当然木製で、その碇も木製でした。碇とは、船が停泊時に流されないようにするためのもので、先端を尖った鉤(カギ)状にし海底に引っ掛けるものなのですが、木製では沈めただけでは海底には引っかかりませんから、重しとして大きな石を碇に付けたのです。それが「碇石」というわけです。
寺社にある所以はよくわかりませんが、昔から引き上げられるたびに神様・仏様に見守っていただき、運航の安全を祈願したのかもしれません。
櫛田神社にも碇石が展示されておりました。
2017年10月27日
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