熱田神宮3
(信長塀)
永禄3年(1560年)駿河の大大名今川義元が上洛のため25,000人もの兵を動かし西進を始めました。京への途中にある大小の国々を傘下におさめるべく進軍を開始します。西隣の三河国は今川氏保護下にあったためその大将松平元康(のちの徳川家康)と自軍の朝比奈泰朝に尾張の織田家の前線の二つの砦を攻めさせます。その報を聞いた織田信長はすぐ出発し熱田神宮まで急ぎます。熱田神宮で軍勢を集結させて必勝祈願を行ないました。
その後、織田軍はわずか2,000の兵で今川の大軍に臨み大将義元の首をあげ、奇跡的に尾張の領土を守りました。いわゆる桶狭間の戦いです。
その戦勝の礼として信長が熱田神宮に寄贈したのがこの塀(信長塀)です。土と石灰を油で練り固め、瓦を何重にも厚く積み重ねています。
日本三大土塀の一つとして知られています。(他二つは京都三十三間堂の太閤塀、兵庫西宮神社の大練塀です)
当初は400mほどもあったとされていますが、現存するのは120mほどなんだそうです。
2018年8月27日
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